More than an
Anterior Approach
人工股関節置換術は臨床的な裏付けを持つ安全な手術法です。
これまで整形外科医は手術技術の向上に努め、又、人工関節製造メーカーは素材の改良に取り組み、両者は長年にわたり協力し合いながら、人工股関節全置換術の改善に取り組んでまいりました。
メダクタ インターナショナルは人工関節のメーカーとして、最新技術の人工股関節全置換術エイミス(前方進入による人工股関節最小侵襲手術、the AMIS approach = Anterior Minimally Invasive Surgery)を開発・提供しており、世界の整形外科医のよきパートナーとして評価されています。
最小侵襲手術(MIS;Minimally Invasive Surgery)が真に目指すところは、最小限の皮切と、筋肉・神経・腱の温存です。
このMISの原則を実現できるのが前方アプローチによる術式です。
他の術式も最小限の侵襲をうたっていますが(例えば後方、または2 Incisionアプローチなど)、皮膚切開こそ軽減できるものの、筋肉・腱の損傷は避けられません。
前方アプローチ方式を採用することによって、筋間および神経間の経路に沿って手術を行うことが可能となり、その結果、筋肉や腱、血管、神経等の組織にダメージを与えるリスクが大きく軽減できたのです。
このような理由からメダクタのAMIS®は、早期回復の基本とされる非侵襲的手術として理想的な術式と言えます。
AMISの優位性
筋肉温存による効果
AMIS手術は、短・中期的のみならず、長期的にもメリットをもたらします
AMISは他の術式と比較して、短・中期において様々なリスクを軽減させることができます。
実際に以下の事実が証明されています。
人工股関節全置換術後、転子軟部組織に異変が生じると転子部に痛みを伴って跛行を生じ、いわゆる症候性患者になることがあります。一方、無症候性の患者には外転筋腱の異変や中臀筋、小臀筋後方部の脂肪萎縮はほとんど見られません。[1,2]
前方アプローチ式で人工股関節全置換術を行い、術後1年後に他のアプローチ方法との比較を行うと、機能面の回復度において良い結果が得られただけでなく、筋肉の損傷度合も少なくて済むことが証明されました。[3,4]
前方プローチ式を採用するAMISも、上記のような筋肉退行変性の兆候を抑えることができるのです。
このように、 AMISは短・中期的により良い手術結果をもたらし、長期的にも患者の生活の質(QOL: クオリティ・オブ・ライフ)を向上させることができます。
メダクタは下記の目的を達成するために、整形外科医の協力のもと、AMIS専用手術機器とモバイル・レッグ・ポジショナーを開発しました。
AMIS専用機器
*AMISにて手術を行うには、レッグ・ポジショナー等の専用手術機器の使用方法等の十分なトレーニングが必要です。
特に寛骨臼を適切に露出させるために設計されたフック付のCharnley型レトラクターです。
大腿骨を適切に露出させ起上させるための、鈍状チップ付きリフターです。
大腿骨髄腔を切削するための湾曲型スターターラスプは、正確な位置でのラスピングを可能とします。
オフセット・インパクション・ハンドルは、カップを損傷せずに設置する目的で使用します。
ストレートラスプハンドルは、大腿骨ラスピングの際、しっかり握ることができ、ステムの挿入位置のずれを減少させます。
オフセット・リーマー・ハンドルは、狭い術野でのリーミングを可能にします。
ここで、承認情報を特定している製品以外の掲載製品については、すべて弊社で製造販売届を行った一般医療機器です。
AMISモバイル・レッグ・ポジショナーは、ISO規格に準拠して設計されたメダクタの特許取得済み製品です。ポジショナー単体では手術台として機能しませんが、あらゆる手術台に取り付ける事ができます。
AMISモバイル・レッグ・ポジショナーを使用する理由
AMISインプラント手術をよりシンプルに行うことができます。
AMISモバイル・レッグ・ポジショナーにより、あらゆる作業がより単純かつ再現可能なものになります!
[1] Abductor Tendons and Muscles Assessed at MR Imaging after Total Hip Arthroplasty in Asymptomatic and Symptomatic Patients. C. Pfirmann et al., Radiology 2005, 235: 969-976.
[2] MR Imaging of the abductor tendons and muscles after total hip replacement in asymptomatic and symptomatic patients. PD Dr. C. Dora, EFORT 2007.
[3] Der anteriore Zugang für die minimal-invasive HTEP. PD Dr. C. Dora; Leading Opinions Sept 2006, 1/2006.
[4] Soft-tissue changes in hip abductor muscles and tendons after total hip replacement: COMPARISON BETWEEN THE DIRECT ANTERIOR APPROACH AND THE TRANSGLUTEAL APPROACHES. Bremer AK, Kalberer F, Pfirrmann CWA, Dora C, Journal of Bone and Joint Surgery – British Volume. 2011–July; 93-B:886-9.
[5] Revision Total Hip Arthroplasty Performed Through the Hueter Interval. Mast NH, Laude F, Journal of Bone and Joint Surgery – American Volume. 2011–May; 93-A Suppl 2: 143-8).